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Milwaukee Bucksは何故今シーズン強いのか【2018-19】

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Hi!NBAのレギュラーシーズンも終わりプレーオフが始まろうとしていてウキウキが止まらない今日この頃みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ついにNBA 2018-2019のレギュラーシーズンが終わりましたね!

ウェストは大方の予想通りGolden State Warriors(ゴールデンステイトウォリアーズ)が1位を死守しました。

そんな中、イーストの方はなんとMilwaukee Bucks(ミルウォーキーバックス)が1位になりました。しかもリーグ全体でも今季60勝を達成した唯一のチームです。

 

今回はそのMilwaukee Bucksの強さの秘訣をスタッツをみながら考察していきたいと思います。

ちなみに著者がミルウォーキーに留学していたのは2017年のこと。そのシーズンは7位でプレーオフではアービングとヘイワードを怪我で欠くセルティックスに第7戦までもつれた結果惜敗しました。

留学の様子はこちらをどうぞ!

www.new-justbliss.com

 【18-19】Season Stats

ちなみに今回は選手メインではなくチームとしてのスタッツをみていきます!

選手も含めたやつは時間あったらやります笑(ヤニスとかヤニスとかヤニスとか) 

 

まずはBucksのレギュラーシーズン基本スタッツからみていきます。

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スタッツの引用はコチラから

http://www.espn.com/nba/statistics/team/_/stat/team-comparison-per-game

W-Wins(勝ち数) L-Losses(負け数)

PCT-Winning Percentage(勝率) GB-Games Back(ゲーム差)

HOME-Home Record(ホーム成績) Away-Away Record(アウェイ成績)

DIV-Division Record(ディビジョン成績) CONF-Conference Record(カンファレンス成績)

PPG-Points Per Game(1試合平均得点) OPP-PPG Opponent Points Per Game(1試合平均失点)

DIFF-Avarage Point Differential(1試合平均得失点差)

  WIN%リーグ1位・連敗は1回だけ

最初に言ったようにリーグ唯一の60勝をして圧巻の勝率1位です(2位はToronto Raptorsの58勝です)

ホームだけじゃなくてアウェイでもちゃんと勝てているのが今年のBucksの凄いところです。

今季連敗は1回しかしたことなく、しかもそれも2連敗だけです。またその2連敗もロード5連戦の最後の2試合で負けただけです。いかに修正力に長けているかが分かります。

 

  得失点差でリーグ1位・2桁差での勝ちが多い

PPGは2位のWarriorsよりも0.4点多い118.1点でリーグ1位になっております。

OPP-PPGは109.3点とまぁまぁですが、それらの差であるDIFFはこれまた2位のWarriorsよりも3.4点多い8.9点で余裕のリーグ1位です。

つまりシーズン平均して1試合の平均得失点差が+8.9点なので、そりゃ60勝しますよねって感じです。

また、何故そんなに得失点差が大きいかといいますと、Bucksは今シーズン2桁差で勝った試合が45試合もあって、NBA史上これを達成したのは画像の7チームだけ。

また、それを達成した以前の7チームはその年のNBAチャンピオンになっているそうです。 

これは4月14日からのプレーオフも楽しみですね!

 

ちなみに2013年から2018年までの過去5年間のシーズンスタッツも載せておきましたが、比較すると今シーズンの劇的な伸びが分かりますね!

(てか5年前はビリだったのね笑)

 

 

 【18-19】General Stats

続いて基本スタッツのパーセンテージなどのGeneral Statsをみていきます

黄色はリーグトップ5に入っているスタッツです。 

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スタッツの引用はコチラから

https://stats.nba.com/teams/traditional/?sort=W_PCT&dir=-1

全て1試合の平均です

FGM-Field Goalds Made(フィールドゴール成功数) FGA-Field Goals Attempted(フィールドゴール試投数)

FG%-Field Goal Percentage(フィールドゴール%) 3PM-3 Point Field Goals Made(3ポイントシュート成功数)

3PA-3 Point Field Goals Attempted(3ポイントシュート試投数) 3P%-3 Point Field Goals Percentage(3ポイントシュート%)

FTM-Free Throws Made(フリースロー成功数) FTA-Free Throws Attempted(フリースロー試投数)

FT%-Free Throw Percentage(スリースロー%) OREB-Offensive Rebounds(オフェンスリバウンド)

DREB-Defensive Rebounds(ディフェンスリバウンド) REB-Rebounds(リバウンド)

AST-Assists(アシスト) TOV-Turnovers(ターンオーバー)

STL-Steals(スティール) BLK-Blocks(ブロック)

BLKA-Blocked Field Goal Attempts(ブロックされた数) PF-Personal Fouls(ファール)

PFD-Personal Fouls Drawn(ファールをもらった数)

  Field Goal・3 points

FG系は全部良い成績ですね。これは明らかにヤニスのペイントエリアでの得点のおかげでしょう笑

また3ポイントに関しては昨シーズンの1試合平均成功数8.8本から13.5本へと大幅な成長を遂げています。ただ、確率に関しては実は昨シーズンの方が0.2%良いです笑

まぁ、確率はほぼ一緒にだとしても1試合で平均で5本も増えたら単純に15点プラスなのでそれもPPGが高い要因になっています(スリーに関してはロペスが勢いつけてくれたに違いない笑)

 

  Reboundsの強化

今年のBucksはリバウンドが強い!

トータルのリバウンドは2位のOKCより1.6本多い49.7本で1位、ディフェンスリバウンドは2位の76ersよりも3.5本も多い40.4本でぶっちぎりで1位です。

昨シーズンは平均リバウンドが39.8本でビリだったということを考えると、今シーズンのリバウンドの成長が勝利の鍵に大きく繋がっていると考えられます。

 

 

 【18-19】Opponent's Stats

次はディフェンスの指標となる相手チームに与えたスタッツであるOpponent's Statsをみていきます。

黄色はリーグトップ5、オレンジはワースト5にはいってるスタッツです

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スタッツの引用はコチラから 

https://stats.nba.com/teams/opponent/

※略称は全て先ほどのものと同じで、それにOPP(Opponent)が付いているだけです

  FG Attempt・Percentage

さっきはなかったオレンジ(リーグワースト5)が結構ありますね笑 

その中の1つにOPP FGAつまり相手のフィールドゴール試投数がワースト1位になっています。FGをめっちゃ打たれてるってことですね。

しかし、その隣のOPP FG%はリーグ1位になっています。

つまりどういうことかというと、FGは打たれるけど確率は悪いということ。実際、試投数はワーストですが成功数だとリーグ12位でそこそこです。

 

では何故相手のFGの確率が悪いのかといいますと、理由はBucksのディフェンスの仕組みにあります。バックスはスクリーンに対して、アイスだったりスクリーンをかけに行ったオフェンスのディフェンス(主にロペス)がペイントエリアまで下がって中をめちゃめちゃ守ります

そこで相手は中にカットインしたらブロックされるし、途中でミドルを打とうとしたら前にはビッグマン、横か後ろにはもともと付いていたディフェンスがくっついてきているのでタフショットを打たせたりプレッシャーを与えることができるのです(KDとかレナードはお構いなくミドルをさらっと決めてきますが笑)

 

でもそしたら、ピックアンドホップされてさらっとスリーを打たれてしまいますが…?

 

  3PT Attempt・Made

はい。OPP 3PAも3PMもどちらもワーストです。つまりBucksはスリーは完全に捨ててますね笑

モダンバスケだとみんなスリーをどんどん打つし決めてきますが、それでスリー対策をするのではなく、やっぱりそれよりもペイントを固めて守った方が結局勝てるということなんでしょうね。

 

もちろんカリーとかハーデンとかあり得ないほどスリー決める選手に対しては流石に対策を取っています。

最近はハーデンが無双状態でしたが、そのハーデンをしっかりと練られたディフェンスシステムで対策して23点(ちなみに今シーズンの平均得点は36.1点)に抑えて話題になったのが3月27日のホームでのロケッツとの試合です。

とても分かりやすい解説がYouTubeにありましたのでリンク載せておきます。

www.youtube.com

 

  相手がフリースローを外してくれる?

相手がフリースローを打つのが少ないのはパーソナルファールが少ない(リーグ5位)ので納得ですが、相手のその数少ない機会のフリースローの確率がBucksの試合だとリーグ1位で低いという統計が出ています。

2位のナゲッツやジャズから2%と離れているという驚きの数字なのですがなんででしょうかね笑

やはりリーグ1位のプレッシャーから落としてしまうのか、はたまた接戦で与えるフリースローが多いことによってプレッシャーで落としてしまうのか。

 

一応、クウォーターごとにみてみましょう(OPP FTA(Rank) OPP FT%(Rank)の順番です)

Total 20.7(4th) 73.3%(1st)

1Q 3.1(1st) 74.2%(3rd)

2Q 5.2(4th) 77.3%(15th)

3Q 5.8(17th) 73.4%(1st)

4Q 6.4(10th) 69.8%(1st) 

第4クウォーターは疲れもあって落とすのは考えられますが、70%切ってるんですね笑 これはたぶん、疲れもあるのとわざとフリースローが苦手な選手にファールをしてFTを打たせていると考えられます。

 

さらに勝敗を考慮して第4クウォーターをもっと詳しくみると

WINS game 6.0(8th) 67.5%(1st)

ROSSES game 7.6(27th) 74.9%(9th)

勝ち試合では相手のFT%はめっぽう低いですが負け試合では普通ですね笑

しかも負け試合で相手に与えているFTが多いということはファールゲームが多い、つまり接戦ということですね。

負けてる試合(22試合)の得失点差は-6.9で1位、第4クウォーターだけでみると-0.1点でこれも1位なんです。

とどのつまり負けた試合でも接戦が多くて惜敗しているってことですね

 

 

 【18-19】Advanced Stats

最後にもっと詳細まで考慮したAdvanced Statsをみていきます

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スタッツの引用はコチラから

https://stats.nba.com/teams/advanced/

OFFRTG-Offensive Rating(100ポゼッション換算での得点)

DEFRTG-Defensive Rating(100ポゼッション換算での失点)

NETRTG-Net Rating(100ポゼッション換算での得失点差)

AST%-Assist Percentage(アシストからの得点の割合) 

AST/TO-Assist to Turnover Ratio(アシストに対するターンオーバーの割合)

AST RATIO-Assist Ratio(ポゼッションに対してアシストで終わった割合) 

OREB%-Offensive Rebound Percentage(オフェンスリバウンド%)

DREB%-Defensive Rebound Percentage(ディフェンスリバウンド%)

REB%-Rebound Percentage(リバウンド%)

TOV%-Turnover Percentage(100ポゼッション換算でのターンオーバーの割合) 

EFG%-Effective Field Goal Percentage(エフェクティブFG%) 

TS%-True Shooting Percentage(真のシュート%) 

PACE-Pace(ペース) 

PIE-Player Impact Estimate(選手・チームのインパクトを表す数字) 

ちょっとバスケ経験者でも分かりにくいNBA用語(統計用語)が出てきているのでちょっと説明しながら考察していきます

  PACE

この後の用語でポゼッションが関係するスタッツが出てくるので先にコチラからみていきます。

PACE(ペース)というのは1試合(48分)における平均ポゼッション数になります。

日本語での計算方法などの解説はこちらを参考にしてください

NBAスタッツ:ペース(pace)とは? – NBAFAN

 

つまり速攻とかトランディションでスリーとか打っちゃうようなハイテンポな攻撃を好むチームほど数値が大きくなってきます。

リーグ1位はAtlanta Hawksの104.62でBucksは5位になっています。

 

ちなみにこのPaceは年々高くなってきていて、特に今年は大幅な上昇をみせています。昨シーズンのリーグ1位はPelicansの101.6(今シーズンは103.92で2位)だったのですが、今シーズンはなんと12位から101.18以上とほとんどのチームがハイテンポなゲームをしていることがわかります。

 

  Rating

次にレーティングに関してですが、これは100ポゼッション、つまり100回の攻撃・守備での換算になってきます。何故1試合平均じゃなくてポゼッションで考慮するかという理由は先ほどのPaceが関係しているからです。

先ほどのブログでも解説していましたので参考までにどうぞ。

NBAスタッツ:レーティングとは? – NBAFAN

 

BucksのOFFRTGはPPG同様に上位ですが、OPP PPGが11位だったのにも関わらず、DEFRTGでは1位になっています。

その理由はPaceの数値が高い、つまり1試合で100ポゼッション以上プレイしているからです。Paceが100以上だと必然的にOFFRTGもDEFRTGもPPGやOPP PPGより下がります。

ですが、RatingではPace関係なしに、また延長とかを加味せずに真のオフェンス力やディフェンス力を図ることができる指標になるのです。

ちなみにOPP PPGが上位のチームは大体Paceは低かったりします。つまり、ローペースな試合でしっかりとセットオフェンスとかをしたりロースコアゲームにもっていっているということになります。

 

NET RatingというのはOFFRTGとDEFRTGの差、つまり100ポゼッション換算での得失点差になります。つまりリーグ1位のBucksは100ポゼッションで考えてもオフェンス、ディフェンス共にすごいということです笑

 

  Effective FG%・True Shooting%

続いてEffective FG%とTrue Shooting%について。

EFG%はFGのうち3ポイントも計算に入れたFG%で3ポイントは2ポイントよりも1点多く取れるということを加味したスタッツになります。

TS%はFGとフリースローも計算に入れたシュート%でフリースローも加味して全体的なシュート確率を出したスタッツになります。

Bucksはどちらもリーグ2位ということでスリーとかフリースローを加味しても全体的にシュート確率が良い、つまりシュートセレクションが良いっていうことです(ヤニスのおかげです。もちろんミドルトンとかブログドンとかも)

ちなみにEFG%とTS%がどちらもリーグ1位なのはあのWarriorsです。流石ですね笑

 

  Player Impact Estimate

Player Impact Estimateというのは試合の中で起きた出来事に貢献している割合になります。1試合の中で両チームとも同じスタッツで同じ得点だとしたら両チームともPIEは50になります。

つまり50を超えて入れば、試合の中で優位に立っているということになります。

日本語での計算方法などの解説はこちらを参考にしてください

"PIE" ってなに?|MID NOTE|note

PIEとNET Rating、WIN%などの関係もグラフで説明されているので面白いですよ!

 

ちなみにこのPIEは選手個人でも計算することができて、ヤニスとかだと20を超えてきます。つまり試合中に起きた出来事の20%がヤニスによって起こされたということ。恐ろしい笑

 

  【おまけ】EFF,PER,Fantasy Points

PIEに似ているスタッツとしてEFF(Efficiency)PER(Player Efficiency Rating)Fantasy Pointsなどもあります。

EFFはPIEと似ていますが、PIEのように試合中の出来事の貢献の割合ではなく、単純に数値が出ています。つまり凄さの数値といった感じでしょうか。

PERはEFFに出場時間を考慮したりアシストや3ポイントに少し計算を加えたスタッツになります。

日本語での計算方法などの解説はこちらを参考にしてください

バスケットボールにおけるEFFとPERとは?|Five Sprits

 

Fantasy Pointsは架空の得点とあるように得点にプラスしてリバウンド、アシスト、スティール、ブロックも計算して得点と同じようにしたスタッツ(ターンオーバーも考慮)になります。

日本語での計算方法などの解説はこちらを参考にしてください

【疑問解消】ファンタジーポイント(Fantasy Points)って何!|NBA ROOM

 

 

 Summary

いかがだったでしょうか?

めちゃめちゃチームスタッツを考察しましたが、つまりは今シーズンのBucksは

 2桁差の勝利が多い

 3ポイントとリバウンドの強化

 相手にタフミドルを打たせて低確率にしている

 3ポイントはある程度捨てている

 負けた試合も接戦が多い

 ポゼッション換算だとディフェンスレーティング1位

 3ポイントやFTを考慮してもシュート%が高い

という諸々の理由でリーグ1位に輝いていることがわかります。

 

もちろん、これを成し遂げることができているのはもちろんHCや選手たちがいるからこそです。

・今シーズンから就任しているブーデンホルザーHC

・オールスターキャプテンになったりMVP級の活躍をしているヤニス(Fantasy point/gameはリーグ2位)
・初めてGリーグ出身選手として2019オールスターゲームに選出されたミドルトン

・レイカーズから移籍してセンターとしてはあり得ないほどスリーを決めてるロペス

・タイプが違うけどどちらも欠かせない2ガードのブログドンブレッドソー

・チャージングを取るのがめちゃうまいイリヤソバ

・シーズン途中で移籍してきて活躍しているミロティッチヒル

・個人的に好きなコナートン

・めちゃめちゃクールでレナードと同じ高校出身のスネル

・成長中のウィルソン、ブラウン、ディヴィンチェンゾ、フレイザー、コルソン

・そして優勝経験のあるガソル

などがいるからこそ、Bucksは今シーズン大爆発しているのです。

 

そんな中、プレーオフが4月14日(現地時間)から始まります。

1回戦はピストンズと2回戦はおそらくセルティックスとで、昨シーズンの雪辱を晴らすしかありません!

 

そしてカンファレンスファイナルも制して、おそらくファイナルでWarriors(Rocketsがくる可能性もあり?)と当たってしまうのでしょうが、みんなの予想を裏切って優勝して欲しいですね!

ただ懸念があるとすれば怪我人が多いということですかね…

 

その他、今回のNBAスタッツ用語の解説や計算方法が気になる方は以下のサイトを参考にしてみてください。全て英語サイトですが、多分英語で理解した方がすっと入ってくると思います笑

NBA Analytics 101 Primer | NBAstuffer

Glossary | Basketball-Reference.com

Sports Dictionary for NBA | SportingCharts.com

NBA.com/Stats | FAQ

Bucks優勝に期待!Go!Bucks Go!Bye!